COLUMN
ブランドコンセプトの決め方|お店の「ひとこと」を作る5つのステップと例
お店や事業の「ひとこと」を、自分で決めてみたい方へ。考え方の順番と、良いコンセプトの条件を、例を交えてまとめました。
2026年9月27日 更新
WHAT
ブランドコンセプトとはブランドコンセプトとは、お店や事業が「何のために、誰に、どんな価値を届けるのか」をひとことにしたものです。メニューを考えるとき、写真を選ぶとき、ロゴを作るとき。迷ったときに立ち返る「判断の拠りどころ」になります。
キャッチコピーとの違い
| ブランドコンセプト | キャッチコピー | |
|---|---|---|
| 役割 | 判断の拠りどころ(内側の軸) | お客様の心をつかむ言葉(外への呼びかけ) |
| 変わりやすさ | 長く変わらない | 季節やキャンペーンで変えてもよい |
| 関係 | もとになる考え | コンセプトを、お客様向けに言い換えたもの |
5 STEPS
コンセプトを決める5つのステップいきなり「ひとこと」を考えようとすると、ありきたりな言葉になりがちです。材料を集めてから、最後に削っていきます。
- 01
想いと事実を、書き出す
なぜこのお店を始めたのか、何を大切にしているのか、お客様によく言われること。きれいな言葉にしようとせず、思いつくまま書き出します。
- 02
強みを3つに絞る
書き出した中から、同業と比べて「ここは負けない」と言えるものを3つ選びます。
- 03
届けたい相手を、ひとり決める
「30代・子育て中で、朝の時間を大切にしたい人」のように、ひとりの具体的な人を思い浮かべます。
- 04
相手にとっての価値を言葉にする
その人が、あなたのお店で何を得られるのか。「おいしいパン」ではなく「毎日の、最初の一歩」のように、相手の目線で言い換えます。
- 05
ひと息で言える長さに削る
20字前後を目安に、余分な言葉を削ります。声に出して読み、自分たちの言葉として違和感がないかを確かめます。
EXAMPLES
良いコンセプトの条件と、例- 短い — ひと息で言えて、覚えられる
- 自分たちの言葉 — どこかで見た言葉ではなく、お店の実感がこもっている
- 判断に使える — 「これはコンセプトに合う?」と聞いたときに、答えが出る
- 相手の目線 — 自分たちの自慢ではなく、お客様が得られることになっている
例
| お店・事業 | コンセプト | 補足 |
|---|---|---|
| 小さなパン屋 | 毎日の、最初の一歩になるパン。 | 123 Simple bread(コンセプト作品)。朝いちばんに選ばれるパンでありたい、という想いから |
| 人材サービス会社 | 人と企業の、「あの時」をつくる。 | Toki(コンセプト作品)。転機に立つ人と企業に寄り添う姿勢を「あの時」という言葉に |
| ロゴ制作サービス | 想いを、まっすぐシンプルに。 | SIMPLOGO(自社サービス)。飾りすぎず、想いが伝わるデザインを約束する言葉 |
| ブランディングスタジオ | 想いと人を、アイデアでつなぐ。 | BONDIA。名前の由来(BOND=つなぐ、IDEA=アイデア)をそのまま言葉に |
コンセプトが決まったら、見た目やほかの制作物に落とし込んでいきます。進め方の全体はブランディングとは?進め方と事例にまとめています。
FAQ
よくあるご質問Q01コンセプトは、お客様に見せるものですか?
そのまま見せることもあれば、内側の判断基準として使うこともあります。お客様に向けて分かりやすく言い換えたものが、キャッチコピーや紹介文になります。
Q02一度決めたコンセプトは、変えてはいけませんか?
頻繁に変えると印象がぶれてしまいますが、事業の方向が変わったときには見直して大丈夫です。数年に一度、今の自分たちに合っているかを確かめるのがおすすめです。
Q03どれくらいの長さが良いですか?
ひと息で言える長さが目安です。20字前後に収まると、覚えやすく、判断にも使いやすくなります。